カトマンズの男 (1965) : Les Tribulations d’un chinois en Chine

ジュール・ヴェルヌの小説『中国での中国人の苦難』(Tribulations of a Chinese in China)をダニエル・ブーランジェとフィリップ・ド・ブロカが脚色、フィリップ・ド・ブロカが監督したアクション編。撮影はエドモン・セシャン、音楽はジョルジュ・ドルリューが担当した。

監督:フィリップ・ド・ブロカ
出演:ジャン・ポール・ベルモンド、ウルスラ・アンドレス、ジャン・ロシュフォール、ヴァレリー・インキジノフなど。

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カトマンズの男 (1965)のストーリー

莫大な父の遺産をもち、あらゆる快楽にあき果てて、生きている意義も見出せないという現代の退屈男アルテュール(J・P・ベルモンド)は、自殺法の研究をしては実行しているがいつも失敗している。彼は一家と共に世界一周航海にでて、香港についた時株の大暴落で破産したことを告げられた。これで自殺の名目ができたと喜んだのも束の間、中国人の友人ゴオに止められた。どうせ死ぬなら有意義に死ねと言い、彼に二百万ドルの生命保険をかけた。そして一ヵ月以内に優雅に殺してあげるというのだ。その直後からアルテュールの行くところ、常に怪しい二人の尾行者がつきまとうのだった。そうなると自殺志願者のアルテュールも生命の危険を感じて、懸命に逃げまわるというおかしな話になった。

港のバーに逃げこんだ時、ストリッパーのアレキサンドリーヌ(U・アンドシス)にかくまってもらった。彼女は考古学者のタマゴで、アルバイトにストリッパーをやっているのだという。彼は一目で好意をもったが、恋を語っているヒマはない。ゴオともう一度話し合おうとしたが氏は不在。彼を追ってネパールへ行った。例によって二人の尾行者がついてくる。だが調べてみると二人は保険会社がつけたボディ・ガードだった。そしてアルテュールの生命を狙っているのは、保険金の一部をもらう約束になっている香港ギャングのボス、フォリンスターたった。本格的殺し屋に狙われる運命となったアルテュールはアレキサンドリーヌと共に、はでな市街戦を行い、中国海に脱出マレーのジャングルでも大奮戦。そしてついにフォリンスターに打ち勝った。アレキサンドリーヌと共にやっと生きる喜びを得たのも束の間、破産宣告は間違いだったことがわかり、またまた昔どおりの退屈男にもどってしまうのだった。

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